病院の廊下を足早に歩き、電話と書類を片手に、患者さんとそのご家族、あるいは地域の介護事業所の間を奔走する私たちメディカルソーシャルワーカーにとって、ケアミックス病院という舞台は、私たちの専門性を最も発揮できる場所であり、同時に最もドラマチックな現場でもあります。私たちが日々向き合っているのは、単なる病気ではなく、その不調によって崩れかけた患者さんの生活そのものです。ケアミックス病院の舞台裏で行われている最も重要な作業の一つが、週に何度も開催される病床会議です。ここでは医師、看護師、リハビリスタッフ、そして私たちソーシャルワーカーが集まり、入院中の全患者さんの状態を確認します。急性期での治療が終わったが、自宅は段差が多いのでまだ帰れない、あるいは独り暮らしなのでもう少しリハビリが必要だ、といった個別の事情が共有されます。ここで、ケアミックス病院の魔法が発動します。私たちは、患者さんを別の病院に放り出すのではなく、院内のどの病棟に移るのがこの方の人生にとってベストかをパズルのように組み立てるのです。家族の方からはよく早く決めてくださいと急かされますが、私たちはその方の将来の数十年を見据えて調整を行っています。ケアミックス病院であれば、リハビリ病棟への移動という選択肢があるおかげで、無理な在宅復帰を避けることができます。また、リハビリ病棟での生活を通じて、ご家族がお父さんを家で看る覚悟をゆっくりと決めていく時間を稼ぐこともできます。この時間の猶予を提供できることこそが、ケアミックスという仕組みの隠れた優しさなのです。また、私たちは地域のケアマネジャーさんとも密に連絡を取り合っています。ケアミックス病院には、地域の介護資源に関する生きた情報が集まります。あのデイサービスはリハビリに熱心だ、あそこの訪問看護は夜間も対応してくれる、といった情報を入院中の早い段階からご家族に提示できるのは、病院が地域に深く根ざしているからです。私たちの目標は、病院のベッドを空けることではなく、患者さんが安心という名の新しい家へ辿り着くお手伝いをすることにあります。ケアミックス病院で働く私たちの自慢は、患者さんの表情の変化を最後まで見守れることです。救急車で運ばれてきた時の苦しそうな顔が、急性期で落ち着き、リハビリで自信を取り戻し、最後に笑顔でありがとうと言って退院していく。その一連の流れを同じ職場の仲間と共に支え抜けることは、何物にも代えがたい誇りです。私たちはこれからも、あなたとご家族の最良の航路を探し続けます。