ちょうど半年前、仕事のストレスが溜まり、不規則な生活が続いていたある朝のことでした。鏡を見ると、左目の下のふちに、直径一ミリにも満たないほど小さな、しかしハッキリと白いポツッとしたできものができているのを見つけました。最初は「寝不足のせいでニキビができたのかな」程度に考え、そのうち治るだろうと放置していました。しかし、一週間経っても二週間経ってもその白い粒は消える気配を見せず、むしろ周りの皮膚が白く透けて見えるほどに硬さを増しているように感じました。私は焦り、インターネットで「目のふち、白い粒、潰し方」と検索しましたが、そこには「稗粒腫」という言葉と、決して自分で触ってはいけないという警告が並んでいました。しかし、当時の私はその警告を軽視してしまいました。清潔なつもりでアルコール消毒した針を使い、自分でその粒を刺して中身を出そうとしたのです。結果は悲惨なものでした。白い塊はビクともせず、代わりに目の周りの薄い皮膚が真っ赤に腫れ上がり、激しい痛みとともに内出血を起こしてしまったのです。翌日、私はサングラスで腫れた目を隠しながら、泣くようにして皮膚科を受診しました。医師は私の無謀な行為を厳しく、しかし論理的に諭してくれました。目の周りは血管が豊富で細菌感染しやすく、最悪の場合は失明に関わるような炎症に繋がることもあるのだと教えられました。その場で医師が行ってくれたのは、専用の器具を用いたほんの数秒の処置でした。痛みは、自分で格闘した時の数分の一程度。医師がピンセットで中身をニュッと出した瞬間、私の数週間の悩みは一瞬で解決したのです。取り出されたのは、真珠のような小さな角質の玉でした。処置後、数日は赤みが残りましたが、医師から処方された抗菌薬の軟膏を塗り続けると、一週間後には跡形もなく綺麗になりました。もしあの時、意地を張って自分でいじり続けていたら、一生消えない傷跡が残っていたかもしれません。稗粒腫は何科に行けばいいのか迷うかもしれませんが、とにかく皮膚科か眼科へ行くことが正解です。自分の体を信じることと、自分の技術を過信することは別物なのだと痛感しました。あの時の白い粒は、私の体からの「プロを頼りなさい」という切実なメッセージだったのだと、今は深く反省しています。
まぶたにできた白い粒を自分で潰して後悔した私の体験談